もくじ
治験ってどんな副業?
治験は、薬の有効性の確認と安全性の評価のために行われ、臨床試験の最終段階で行われるヒトを対象にした試験です。一つの薬の誕生には長い研究開発期間が必要とされます。培養細胞や動物でさまざまなテストが繰り返され、薬の安全性の見通しがしっかりした段階で試される時の臨床試験で行われる仕事が治験です。
治験は実際は有償ボランティアという位置づけの仕事で、施設に宿泊しながら生活して、新薬を定期的に摂取し、その臨床データを提供します。治験モニターとして行われる仕事には健常者向けのものと、糖尿病やガン、女性疾患や、喘息やアトピー性皮膚炎などの特定の病気を対象にした仕事があります。
治験には通院するパターンと入院するパターンがあって、通院のほうが短時間の拘束で、5時間くらいの拘束のものが多くなっています。入院なら数週間にわたるものなどがあります。交通費も支給され、実際にかかる金額より多少多めに支払われるのが特徴です。
メリットとデメリット
メリット
・最新の治療が受けられる
・謝礼がもらえる
・社会的に意義がある
デメリット
・生活に制限が出る場合がある
最新治療がお得に受けられる
治験に参加すると、一般治療に加えて、最新の治療が受けられます。費用負担がほとんどない場合もあり、また謝礼がもらえます。例えば、通院であれば1日当たり1万円くらい、入院であれば一日当たり2万円となっており、謝礼の金額も様々な費用が含まれていますので、実際にかかった金額よりも若干多めになっているといえます。
制限事項がある
治験参加中は生活に制限を強いられる場合があります。守らなければならない注意事項もあります。通院中の人は今まで通っていた病院を変わらなければならないなどの場合もあります。
こんなサラリーマンにおすすめ!
手っ取り早く高額を稼ぎたい人
治験は、本業をもつ人が隙間時間で副業として参加できるので人気があります。治験バイトは入院するものだけでなく、通院で参加するものもありますし、在宅で参加するものもあります。まとまった時間が取りにくい人が隙間時間に副業する場合、通院タイプや在宅タイプが人気です。
初期投資をしたくない人
治験は他の副業と比べて、初期費用がいらないというメリットがあります。1円のお金を支払うことなく高額報酬が得られ、事前説明会などの交通費や事前検査にかかる宿泊費などもかかりません。金銭的な負担がゼロ円でできるという点が、他の副業と比較したときに大きなメリットといえます。
ある程度の日数を使ってもいいという人には入院タイプのものも注目されています。治験の中には、土日にできるものや年末年始などに行われるものもあり、ライフスタイルに応じて治験に参加することもできます。このように、治験はサラリーマンの副業として注目をされているといえます。
どれくらい稼げる?
治験の内容によるが、どれも高額
治験の謝礼は、治験の内容や実施される期間によって大きく異なります。簡単な治験でも数万円くらいの報酬がもらえるケースが多いです。一般的な治験の謝礼は10万円以上になることもあり、高額な謝礼のある治験であれば30~50万円くらいの謝礼となっています。
治験モニターの謝礼は一般的なアルバイト賃金とは異なる方法で決められ、基準が異なります。一般的なアルバイトの場合には、時給に実働時間を乗じたもので給料が計算されますが、治験モニターの場合、治験のため、通院した時間や説明会に参加した時の時間も考慮されて決められます。そのため、治験期間中は終日ベースでモニターの身柄拘束がなされると考えられて謝礼額が決められます。
1週間もの長期間にわたって行われる新薬服用治験に参加したとすると、24時間×7日分が謝礼の対象として計算されます。治験の内容によって謝礼の金額は違いますが、このような考え方が謝礼の計算の基準として用いられています。
どうやって始めるの?
始めるためのステップ
治験サイトに仮登録をする
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説明会や登録会に参加する
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治験参加に応募する
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健康診断を受ける
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合格の場合、治験に参加する
きちんと説明を受ける
治験を始める場合には、まずは治験専用のサイトに登録します。治験専用サイトに応募し、応募が完了すると説明会に参加します。説明会では治験で行われる臨床試験の安全性や流れなどについて説明されたり、質疑応答が行われたりします。その後、登録の有無を伝え、納得できた場合に登録します。
治験には健康保険証が必要です。治験のための健康診断を受けて、合格すれば治験に参加することができます。治験当日は決められたルールを守って治験に参加します。データなどを細かく摂ってもらい,治験が終了すると協力費がもらえます。
<参考>
・JCVN治験ボランティア